猫（ぬこ）絵師と呼ばれるほど猫好きだった“奇想の浮世絵師”歌川（一勇斎）國芳の「猫のすずみ」を基にしています。
これまでと違ってもとの絵そのものが”猫”なので難しさは倍増しています(^_^;)
モデルは船頭さんが「ねことシエスタ」スタルカさんの愛猫でご存知“七宝”親分さん。 女性のお客さんは「ねこのおしごと」やまだよりさんの愛猫でこれまたお馴染の“やまだちゃん”。男客は自由猫さんです。
國芳とその絵については「こちら」をご参照ください。
絵の後ろに見えるのは両国橋で、その向かって右端（両国橋西詰）は当時江戸で指折りの賑やかな場所でした。
両国橋と両国広小路（両国橋西詰）の夕景で、後ろには薦掛けや葦簀張りの芝居小屋と見世物小屋そして寿司･てんぷらなどの屋台や水茶屋が軒を連ねています。
両国橋の下、大川には豪華な屋形船や屋根舟、軽快な猪牙舟などが行き交っていました。
この風景を蜀山人（大田南畝）は“下見れば及ばぬことの多かりき 上見て通れ両国の橋”と唄い、小林一茶は“両国や冷水店の夜の景”と詠んでいます。
ここで二枚の絵双方に出演している“やまだちゃん”が６月９日にお星様になりました。静かな静かな最期だったそうです。
やまだちゃんは当館開設の初期から様々な絵に出演してその名優振りを発揮していました。 これはその最初の舞台です。
数々の思い出を遺してくれたやまだちゃんに改めて有難うとお礼を申上げますとともに心からご冥福をお祈りします。
